【お稽古場レポート】洋服で気軽に日本舞踊

日本舞踊のお稽古は、初心者の方であっても「まず浴衣や着物を着て」がセオリーだと思いますが、そこにハードルを感じている方も多いと思います。

そこで、西川喜優先生による『洋服で気軽に日本舞踊』という画期的なクラスが、今年の7月から開講されており、そのお稽古の様子を見学させていただきました。

開講の初回から2名の受講生がいらっしゃり、まだ始めて5ヶ月目ということでしたが、お2人とも『京の四季』を既に上手に踊られていてびっくりしました。

お2人に、なぜこのクラスを受講されたのか伺ってみました。

<Aさん>
前から日本舞踊に興味はあったのですが、まだ浴衣も上手く着られないし、仕事をしているとなかなか通えるところがありませんでした。
でも仕事終わりに、しかも洋服でそのままお稽古できるということで随分とハードルが下がって、始めることが出来ました。

<Bさん>
私も前から興味はあったのですが、足腰が弱く、足袋も履けないため踊りは諦めていたんです。
でも洋服でも出来るということで、先生にもいろいろご相談したところ、それでも問題ないとおっしゃってくださったので思い切って始めてみました。

和気藹々とした中にも、わからない所など意欲的に質問をされていたので、それで上達が早いのかなとも思いました。

喜優先生からもコメントをいただきました。

『洋服で気軽に日本舞踊』の教室は、読売カルチャー様からご提案があり、開講にあたりヒントになったのが、能の『お仕舞の稽古』でした。
仕舞の稽古も、お仕事帰りでも出来るよう白足袋をはき、お洋服での稽古を取り入れておりました。
日本舞踊も同様に出来たら、皆様の趣味の範囲が広がるように思い、考案致しました。
私も自宅で自身の稽古の時、身体全体の研究をするため、洋服で致す事があります。
洋服は身体のラインがわかるため、身体の使い方など発見する事も多いです。
お洋服のお稽古も、この良さを生かして古典内容をお伝えしてゆきたいと思います。

西川喜優

喜優先生の作り出す、優雅で美しく、それでいて楽しい雰囲気は、お洋服であっても変わらず、まさに『TOKYO日本舞踊LIFE』を体現されていて、とても素敵なクラスでした。

【洋服で気軽に日本舞踊】
日時:第2・4水曜日 19:00~20:00
場所:よみうりカルチャー荻窪
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